2014-10-23 進歩が停滞 具体的な例としては、自動車関係で有名な「赤旗条例」がある。1855年に施行された法律で、蒸気機関を積んだ自動車が道路を走るようになると、歩行者の安全を優先して、自動車はスピード制限され、赤旗を持った人がクルマがくることを告知するためにクルマの前を進むことを義務づけるものだった。 クルマを走らせる意味はなくなり、自動車の進歩が停滞した。悪評の高かった「赤旗条例」が廃止されたのは1896年、ダイムラーとベンツがガソリンエンジンの自動車をつくった10年後のことである。