耐えた後は


勝利したプロシャは、フランスからアルザスとロレーヌ地方を分捕っただけでなく、
50万フランという多額の賠償金を得て、ドイツの経済的な発展がうながされた。

19世紀前半から始められた鉄道の施設などによる輸送力の増強、
ルール地方の石炭の増産によるエネルギー源の確保など、
ドイツが経済的に成長する基盤がととのってきていた。

いっぽう、1870年の普仏戦争の敗北でナポレオン三世が退位、
共和制が敷かれたフランスは、
ドイツに多額の賠償を支払うなどの苦しさに耐えた後は経済的に発展する。